AWS 上で HipChat Server を動作させる - 後編
▼前回、AWS で HipChat のEC2 インスタンスを何の技術的なTIPSもなく起動する記事を書きました。今回はその続きになります。
AWS 上で HipChat Server を動作させる - 前編 - Monospace
HipChat Serverの設定
ウィザード形式でサクサク進みます。設定項目は少なく、管理者のアカウント以外は後から修正できるので気軽にいきましょう。
1. Get Started
クリックするところは1つしかありません。
2. Read the Terms
規約を読みます。長文の英語です。さっと目を通して "Agree"をクリックして次に進みます。
3. Specify your licence key
前回メールでゲットしたパブリックベータテストのライセンスキーをコピペで入力します。
4. Set up the Administrator's Account
管理者のアカウントを設定します。この管理者は HipChat Server の Server Admin となります(Server Admin については後述します)。
- Full name : 管理者の名前、日本語OKです。
- Email : 管理者のメールアドレス(HipChat のログイン ID となります)
- Password / Confirm password : パスワード
- Group name : グループ名、これはチームや組織の名前を入れるといいでしょう。日本語不可。今のところ 複数のグループを管理するような機能はなさそうです。
5. Set up your Network
ネットワークの設定をします。
- Hostname : ホスト名を設定します。同じネットワークでホストを識別する名前です。
- Domain : HipChatサーバのフルドメインです。DNSの設定を行っていない場合はEC2インスタンスのpublic IPを入力しましょう。
- SSL : SSL証明書と秘密鍵 - 今回の目的はチュートリアルなので入力しません。その場合、HipChatが生成したオレオレ証明書と秘密鍵が自動的に入力されます。
6. Start HipChat Server
1-5まで特に問題なければ、"Start"をクリックして設定を反映させます。下記のようなログイン画面がでてくれば 完了です。先ほど設定した管理者アカウント(メールアドレスとパスワード)でログインしてみます。
HipChat Serverの Server Admin
ログインすると、下記ようなのServer Admin 画面にアクセス出来ます。
最初につくったアカウントは Server Admin となります。Mention name も HipChatAdministrator とデフォルトで入力されています。"Account settings" でこの管理者のアカウントを確認しましょう。Mention name や Timezone を必要に応じて修正しましょう。
HipChat Server には 3種類のユーザーがいることになります。
- Server Admin : セットアップウィザードで設定したようなネットワーク、SSLやライセンスの設定、アップグレードの機能が利用できます。1名のみ。今のところ変更は出来なさそう。
- Group Admin : HipChat のチーム管理をします。ユーザーの追加やルームの管理、利用機能の設定やAPIトークンの発行が可能です。複数ユーザーOK、変更可能
- User : 通常の利用ユーザーです。
Server Admin としての Email や Notifications の機能が気になりますが、とりあえず、こちらのHipChat Serverにクライアントからアクセスします。
HipChat クライアントからの接続
HipChat クライアント(とりあえず 私はMac版)を起動します。
メニュー>HipChat>Preference を選択。Connection タブで HipChat Server をクリックし、AWS上のPublic IPを入力します。こんな感じ。
これで、HipChat のクライアントから Server Admin のメールアドレスとパスワードでログインしてみましょう。Lobbyが表示されるはずです。ルームを作成してチャットを開始しましょう。まだ誰もいませんけど・・・
ユーザーの招待やルームの作成は通常の Group Admin 機能を利用して行いましょう。HipChat Server の Server Admin としての機能(コマンドラインツールもあります)はもう少し掘り下げたいところですがそれはまた次回。